ラグビーを観ているといろいろな大会名や組織名を聞くことになります。日本代表、トップリーグ、大学リーグなどわからないことも多いのではないでしょうか。アマチュアかプロか、ぐらいに観ている程度で良いと思いますけどここで主な全国大会だけでもみておきましょう。
日本のラグビーは社会人のトップリーグから小学生のタグラグビーまでいろいろなカテゴリーがあります。
詳しくは個別に見ていくことにしてここでは大まかに見ておきましょう。
日本ラグビーフットボール協会
日本のラグビーの統括団体で、ほとんどの国内の大きな大会は日本ラグビー協会が主体となり開催されています。
組織は関東、関西、九州の3つのラグビー協会に別れています。
※
ラグビーは「ラグビーユニオン」と「ラグビーリーグ」という大きく2つに分けられるらしいですが、日本で普通に見ているラグビーはラグビーユニオンなのでユニオンについてだけ書いておきます。
関東ラグビーフットボール協会
関東意外にも北海道・東北・甲信越地域の競技チームは全てこの協会に組まれています。
関東社会人リーグ
東日本トップクラブリーグ
関東大学ラグビー対抗戦グループ
関東大学ラグビーリーグ戦グループ
東日本大学セブンズ
他にもたくさんの大会を管理、主催しています。
関西ラグビーフットボール協会
東海・北陸・近畿・中国・四国地方の地域協会です。
トップウェスト
関西大学ラグビーフットボールリーグ
全国高等学校ラグビーフットボール大会(花園)
関西中学生ラグビーフットボール大会
などを主催します。
九州ラグビーフットボール協会
九州・沖縄地方の地域協会です。
トップキュウシュウ
九州学生ラグビーフットボールリーグ
<高校部門>
全国高等学校ラグビーフットボール大会
全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会
全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会
の九州・沖縄地区の各地方大会
サニックス・ワールド・ラグビー・ユース交流大会
などを主催します。
国内の大会
ややこし組織のためか、昇格ありのリーグのためかテレビを見ていても最初のうちは何の試合かわからないことが良くありました。
いまだによくわからないですがわかる限りで書き分けてみます。
トップリーグ
日本の社会人クラブチームの最高峰の全国リーグです。
全国にトップリーグチームは16チームだけです。
毎年入れ替え戦と優勝決定トーナメントが行われます。
詳しくはトップリーグについての別記事に記載します。
日本選手権
「日本ラグビーフットボール選手権大会」の略です。
言葉通り、大学生チームや社会人チームの中でその年度、日本で一番強いチームを決める大会でしたが、
2018年から大学からの参戦はなくなり、トップリーグ上位4チームのトーナメントで優勝を決めることになりました。
これはスーパーラグビーに参戦するトップリーガーの疲労回復を考慮したものでラグビー協会の理事会で決められました。
たしかに大学で連覇している帝京大学でも1勝できるかどうかというくらい大学生チームと社会人チームとの差はあるかもしれないけど、大学チームの底上げは考えていない協会であるといえるかもしれない。つまりはラグビーの将来ではなく目の前のスーパーラグビーしか見ていないのではないか、といいたい。2015年のワールドカップで活躍した日本代表はスーパーラグビーに参戦したメンバーは少ないという事実はどこにいっているやら。元日本代表ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズ氏の日本ラグビーに対する失望はこのあたりにあるのではないかと思う。
なんにしても、今となってはこの日本選手権の意味はあるのか?
全国大学選手権大会
大学ラグビー日本一を決定するトーナメント形式の競技大会です。
帝京大学が8連覇中。(2009~2016)
トーナメントは変則的なトーナメント形式なので個別記事の中で説明します。
全国クラブラグビーフットボール大会
トップリーグになっていない(昇格していない)社会人チームの全国大会です。
最近はカテゴリーごとにいろいろと制度が変わっているのではっきりしません。
まあ、トップリーグにもいえますがセミプロの優勝決定戦とでも思っておくことにします。
全国大学クラブ大会
その名の通り「東西学生クラブリーグ」の王者が対戦し、全国学生クラブラグビー日本一を決める大会です。
大学には、体育会系ラグビー部の他にも学部単位などの学生クラブチームがたくさんあって、学生クラブチームの交流を盛んにして大学ラグビーの発展へつながるよう、2002年に東西の学生クラブのトップチームによって学生クラブ日本一を決めるようになった大会です。
全国高校大会
毎年12月末から翌1月の始めにかけて行われる高校生ラガーマンにとっての甲子園、
東大阪市花園ラグビー場で開催される高校全国日本一を決める大会です。
全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会
全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会
と並び、高校ラガーマンの三大大会の1つです。
全国中学校大会
中学生の全国大会です。
部活動としての「中学校」と、「ラグビースクール」、「女子」の3つのブロックに分かれます。
全国ジュニア・ラグビーフットボール大会は、花園で全国高校大会の休養日を利用して開催される中学生による12人制ラグビー大会です。
出場チームは地域選抜となっていて関東協会チーム、関西協会チーム、九州協会チームが数チームずつ参加します。
見どころ
このほかにも女子ラグビーやオリンピック競技の「セブンズ」(7人制)などたくさんの大会があります。
それぞれのカテゴリーや大会に見どころ満載ですよ。
あえていうなら、高校生に注目してみて下さい。
高校からラグビーを始めたというラガーマンも割といます。
未経験だからこそ、成長の度合いは高校生が一番大きいといえるでしょう。
たしかに経験者がたくさん集まった高校が花園で優勝しているのは事実です。
勉強そっちのけでほぼラグビーをしにいっている高校もあります。笑
しかし、未経験者が半数以上を占め、学力も全国レベルに保ちながら花園のキップを手にしている高校もあるのです。
全てのカテゴリーからみれば高校生の差はほんのちょっとだと思えます。
全国選抜大会からチェックし始め、花園優勝校を予想する、っていうのもおもしろいですよ。
帝京には現役でがんばっている母校の子どもが数人いるだけにいいにくいですが、
今の大学のラグビーは帝京に勝てるかどうかの1つだけですからあまりおもしろみがない。笑
確実にいえるのは、
2019年のラグビーワールドカップ、
2020年のオリンピック(7人制)、
どちらもラグビー世界大会が日本で観られます。
思いっきり楽しみましょうね。